BLOG
ケミストブログ

湿度調整で快適・安全・安心を

 

今年の梅雨入りは6月のはじめが予測されています。

 

6月の梅雨の時、平均気温は26.4℃で、湿度は76%と高い状態が続く可能性があります。
この時期は、湿度が60%以上の状態が続くと、室内でカビが発生し健康被害につながる可能性も考えられます。
ただ、感染症予防の為には、60%前後の湿度が必要と言われており、眼の乾燥を防ぐためには50%以上、お肌の為には60~65%の湿度が必要です。
6月は湿度が高くなるため、除湿が必要になりますが、除湿が過度にならない様に注意をする必要があるという事が分かります。

梅雨の不快な時期、室内を快適・安全に保つための条件を「室温が26度の場合、60%の湿度」と定め、その湿度を保ち、快適な空間を維持するためにどうすればよいかを考察します。

 

 

【ステップ1】 湿度を測定する

以下の点に注意し湿度計を用意する。
・湿度計には誤差があります。機器には固有の「誤差の記載があるもの」と「記載のないもの」があり、機器に固有の誤差の定められていない機器は、誤差が大きい可能性があるため避けた方がよいです。
・温湿度計に衝撃が加わると精度が狂ってしまい、精度が戻ることはありません。過去にぶつけたりしたことがある場合正確でない可能性があります。
・湿度計のセンサーは劣化するため、数年経過すると精度が悪くなります。

◎以上のことから、固有の誤差の定められた湿度計を複数用意し測定することをお勧めします。

 

 

【ステップ2】 湿度を下げる。除湿機の選択と使用

コンプレッサー式:梅雨や夏場に長時間使用するには最適です。
デシカント式:部屋干しの洗濯を早く乾かしたいときには最良ですが、梅雨の除湿には気温が上がってしまうためお勧めできません。
ペルチェ式:クローゼットや押し入れなど狭い場所で使用する場合には最適です。
ハイブリッド式:年間を通じて使用できますが、高価格です。

◎以上の事から、部屋で使用するにはコンプレッサー式の除湿機、押し入れ、クローゼットで使用するにはペルチェ式が最適です。

 

 

【ステップ3】 部屋の湿度の均一化

室内の除湿を行う場合、サーキュレーターなどで空気を撹拌し均一化する必要があります。

 

 

 

【ステップ4】 押し入れの中やクローゼット対策

部屋の湿度が最適な状態でも、押し入れの中やクローゼットだけは湿度が高くなり、カビが発生することがあります。狭い空間で加湿器を使用する場合、ペルチェ式が最適ですが、シリカゲルなどの除湿製品を使用しても良いです。

 

これから訪れる梅雨のじめじめした不快な日々が少しでも解消されることを願います。

 

 

ケミストムトウ薬局 八事店(2025年5月)

この記事を見た人はこんな記事を読んでいます