手浴のすすめ
12月に入り、いよいよ寒さが厳しくなってくる季節ですね。
女性には、冷え性の方が多いと言われていますが、近年は、冷え性に悩む男性も増えているそうです。
寒さで体が冷え切った時は、温かいお風呂にゆっくり浸かって体を温めたい・・というのが理想的ではありますが、一日に何回もお風呂に入るのは面倒だし、第一、そんな何回も入っていられませんよね。
でも、部分浴であれば、全身浴よりはるかに手軽に出来るので、今回は、部分浴のひとつである「手浴」を、お勧めしたいと思います。
「足浴」はよく聞きますが、「手浴」となると、手を温めるだけでそこまで・・と思っていたのですが、実際試してみたら、これが意外と、手だけなど部分的でなく、体全体がポカポカしてきて気持ちが良かったです。
やり方は、いたってシンプルです。洗面器のようなものに、お湯を入れて、そこに手を入れて数分ゆったりとするだけ。
そのお湯は、普通のお湯でもよいですし、市販の入浴剤を入れても良いですが、今回は、ハーブを入れたお湯での方法をご紹介します。
ハーブのお湯というと、あまり聞きなれないかもしれませんが、基本的には、昔からある薬草湯や温泉と同じで、ハーブを入れたお湯につかることで、毛穴が開き、血液の循環も良くなり、ハーブの成分も体内に吸収されやすくなります。また、自然に蒸気を吸い込むので、蒸気吸入の効果もあります。
ハーブを入れたお湯の作り方は、洗面器に規定量のハーブ(家庭用の浴槽なら20gなので洗面器の大きさによって加減します)を入れ、熱湯を注ぎ、5分以上抽出し、そのお湯を水で適温に調節し、両手首から先をひたします。
洗面器にハーブを直接入れても良いですが、後片付けが少し面倒なので、あらかじめお茶などをいれるティーバックにハーブを入れておくと、後片付けが楽です。
洗面器のお湯の温度は、大体40℃以上で、さめてきたらお湯を注ぎたします。全身の血流が良くなるので、冷え性の改善に役立ちます。
日本メディカルハーブ協会によると、冷え性に対する、お薦めのハーブは、ジャーマンカモミールとリンデンだそうです。
ジャーマンカモミールには鎮静効果があり、心身の緊張を和らげ、また、リンデンにも、発汗作用と鎮静作用があるので、リラックスして体も温めることができます。
また、リンデンはアラビノガラクタンという粘液質も含まれているため、湯ざめがしにくいとも言われています。リンデンは、葉が少し大きいので、手で細かく潰して使うと、成分がより抽出されやすくなります。
体温が1℃上がると、免疫力は5~6倍になるそうです。
これから、本格的な寒さに備えて、免疫力を上げていきましょう。
以上、今回は昭和橋店Wがお届けしました。