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ケミストブログ

冬の食中毒対策について

 こんにちは。中沼店のYです。
 久しぶりのブログ更新となってしまいましたが、今回は、
これからの時期に気をつけたい『ノロウイルス』による食中毒について、
その対策も含めてご紹介します。
 『ノロウイルス』による食中毒は年間を通して発生していますが、
11月頃から件数が増加し始める傾向があります。
食中毒は夏だけではなく、冬も注意が必要です。

ノロウイルスにヒトが感染する経路は大きく3つあります。
(1)感染している人の手洗いが不十分で、手から食品を汚染し、その食品を食べる。
(2)ノロウイルスのいる食品(カキなどの二枚貝)を生のまま、又は加熱不十分で食べる。
(3)ふん便・嘔吐物の処理が不十分で感染する。

ノロウイルスは食べ物の中で増殖することはありませんが、感染したヒトの体内で増殖し、
排出されて、ヒトからヒトに感染します。感染力が非常に強いことが特徴です。
ノロウイルスは、主にふん便中に排出され、嘔吐物にみられることもあります。
感染後4週間もの間、ウイルスが便中に排出され続けると言われています。
症状が無くなった後も感染対策が必要です。

ノロウイルスに感染すると24~48時間後に急に発症します。
症状は胃腸風邪のような症状で、吐き気や嘔吐、水のような便の下痢、発熱(37℃程度の微熱)、
腹痛、頭痛などがみられます。
症状は1日~3日ほどで回復しますが、幼児や高齢者、入院患者では4~6日続くこともあります。
「食中毒かもしれない・・・」と思ったら自己判断はやめて、まず病院を受診することが大切です。

次に『ノロウイルス』による食中毒を予防する為に、特に気をつけたいことをご紹介します。
まず、手洗いは十分に行いましょう。
ノロウイルスに感染した人のうち、およそ「3人に1人」は症状がありません。
しかし、無症状の人も、症状がある人と比べると量は少ないですが、ウイルスを体から排出しています。
症状が無くてもウイルスに感染している可能性があるため、調理をする前・食事を食べる前・トイレの後はしっかりと石けんで手を洗いましょう。
指先、指の間、爪の間、親指の周り、手首、手の甲は汚れの残りやすい場所です。
十分な量の手洗い用洗浄剤を使って丁寧に洗いましょう。

食中毒の原因となる可能性のある食材(カキなどの貝類)は、十分に加熱調理をし、調理したまな板や包丁はすぐに熱湯消毒をしましょう。

もしご家族がノロウイルスに感染してしまったら…
嘔吐物や下痢便(おむつ)には、ノロウイルスが大量に含まれています。
ノロウイルスの感染力は非常に強く、2次感染を防ぐ為、取り扱いには特に注意が必要です。
最後に2次感染予防の為の汚物処理方法についてご紹介します。
ノロウイルスはアルコール消毒剤に対する抵抗力があることが知られています。
ノロウイルスに汚染された床やおむつなどの消毒には「次亜塩素酸ナトリウム溶液」を使い、処理する人や周囲の人の2次感染を防ぐ為に、汚物処理をする際は「防護具」を着用し、速やかに処理しましょう。


今年も残すところ1ヶ月半となりました。紅葉狩り、クリスマス、お正月など、イベントも多い季節です。
食中毒・風邪・インフルエンザ対策をしっかりして、お元気にお過ごし下さい。

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