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「お薬手帳、持っていますか?」

 

 

 皆さま、いつもお薬手帳をきちんと持ってきてくださり、ありがとうございます。

 

 お薬手帳には、これまで服用された薬の情報などが記載されています。私たち薬剤師はこの情報をもとに、薬の飲み合わせや重複をチェックしています。また、新しい病院で処方された薬から体調の変化を確認したり、初めて来た方の治療歴を知ることもできます。これらの情報は、正確な調剤に欠かせない重要なものです。

 

 

 最近、「マイナンバーカードがあれば、お薬手帳はいらないのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに、マイナンバーカードで過去のお薬の情報は確認できますが、それはレセプト情報(診療報酬明細書)が元になっています。そのため、直近1カ月ほどの情報はお薬手帳でしか確認できないことが多いのです。

 

 

 

 ところで、「お薬手帳、持っていますか?」と聞かれるのは薬局だけではありません。

 

 救急車を呼ぶような緊急時にも、お薬手帳が役立ちます。救急隊員はお薬手帳の情報を参考にしながら搬送先の病院に連絡し、病院でも処置の前に「お薬手帳、持っていますか?」と確認されることがあります。特に、血液が止まりにくくなる薬や治療に影響を与える薬、重大なアレルギーの情報などが記載されている場合、医師たちはそれらを考慮した上で治療に臨むことができます。

 

 

 お薬手帳は、ご自身で体調変化や血圧をメモしたり、購入した薬の情報を書き込んだりと自由に活用できます。アレルギーや副作用がある方は、お薬手帳の最初に記載する場所があるので、ぜひ書いておいてください。

 

 お薬手帳って、実はとても大事なものなんです。

 

「そんな手帳、重くて持ち歩きたくない!」という方には、スマホのアプリもありますので、ぜひお薬手帳を活用してくださいね。

 

ケミストムトウ薬局 大幸店(2024年7月)

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