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花粉症薬について

 

 

今年も大寒が過ぎ、1月ももう下旬です。今年は去年より暖かくなる時期が早くなりそうというニュースもあります。

という事は、筆者含め症状がある方にはそろそろ気にしなければいけないものがやってきます。

そう、花粉症ですね!

 

今年の花粉飛散量は西の方が例年より多い予想で、東海地区でも例年並みもしくは多いという予想との情報が入っております。

そこで今回、簡単ではありますが花粉症への対策の薬を紹介していきたいと思います。

 

 

① 抗ヒスタミン薬

市販の薬や処方箋医薬品でも一番使用量が多いのではないでしょうか。

くしゃみや鼻水、痒みなどの症状を引き起こすヒスタミンという作用を抑える薬です。
古くから発売されている薬で、抗ヒスタミン薬の中でも第一世代抗ヒスタミン薬、第二世代抗ヒスタミン薬と分けることができます。
第一世代抗ヒスタミン薬は、古くから発売されている薬で、ヒスタミンだけを抑えるわけではなく、脳などにも作用してしまい、眠気が強くなったり、口が渇くという副作用が起きやすいという特徴があります。
そこで、なるべくヒスタミンのみに作用するように改良された薬が第2世代抗ヒスタミン薬になります。眠気や口渇の副作用が抑えられています。現在ではこれが一番主流ですね。
有名な商品名でいえばアレグラやアレジオン、タリオンなどが挙げられます。
錠剤やカプセルが一般的ですが、抗ヒスタミン薬は点眼薬や点鼻薬にも使用されており、
第一選択薬として選ばれることが多い薬です。

 

 

② ロイコトリエン受容体拮抗薬

こちらの成分の薬は市販薬にはなく、処方箋医薬品として処方されます。
ロイコトリエンという物質もアレルギー反応に関わっており、主に鼻づまりの症状の方に使われることが多い薬です。抗ヒスタミン薬と違って眠気の副作用がほぼないことも特徴的です。

 

 

③ 副腎皮質ステロイド薬

花粉症の原因となる物質を抑える効果や、過剰に働く免疫反応を抑える効果がある薬で、
一般的に処方される薬としては効果が強い薬となっております。
錠剤などの飲み薬においては副作用も強いため、よく使われるのは点鼻、点眼薬になります。

 

 

まだまだ他にもたくさんの種類の花粉症薬がありますが、現場で使用される薬として一般的な薬を紹介させていただきました。

当薬局に来局される方でももう花粉症の症状を感じる方がいらっしゃいます。
なるべくシーズンの症状を軽くするためには、症状が出る少し前からが良いとされておりますので、気になる方はそろそろ服用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

昨今、ニュースでも報じられている通り、色々な薬の入手が不安定になっております。
当薬局でも去年の花粉症の時期に、アレルギー薬の入荷が不安定な時期がありました。
お早めに医師に相談していただくか、OTC医薬品(市販薬)の購入をお勧めします。

 

 

ケミストムトウ薬局 千種台店(2025年1月)

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